さくらんぼ色の指先 - その後
前にブログに書いた近所のクリーニング屋さんのおばさんの近況がわかった。
おばさんについてはこちらをどうぞ。
病気でも、最悪の結末でもなく、退職されたそうです。クリーニング屋さんに行って聞いたところ、「もう歳なんでね、80過ぎてるんですよ。定年で退職しました。ああ、元気でやってますよ。ありがとうございます」
ということでした。
よかったよかった、長い間お疲れ様でした、もうおばさんに会えないんだなぁ、そんな気持ちが次々に浮かんできてその後は言葉が出ませんでした。
80歳を過ぎるまで、不自由そうに背中を曲げながらレジを打ち、洋服にタグ付けをし、衣類の受け渡しをコツコツとこなしていたんだなと思うと、なかなか過酷な人生だなと勝手ながら思います。私もその年齢まで働くことになるのかな。
でも、80歳過ぎるまで現役で働けたことは、これまた勝手な言い草になりますが、幸せな側面もあると思います。病気を患ったとしたら、通う場所は職場ではなく、病院だったかもしれない。毎日病院の天井を見ながら、いつになったら退院できるんだろう...とベッドの上でため息をついてたかもしれない。そう考えると、働くお年寄りは同情すべきものではなく、幸せの象徴ともいえるのかもしれない。自分の足で立って歩いて、ひとりでトイレに行けて、ひとりでご飯を食べることができるってすごいことだと思います。おばさんにはこれからもずっと、すごいことを続けていってほしい。
1日でも長く。