子どもは産んでいませんが。

結婚後20年、子なし、今後も子なし決定。子どもを産まなかった自分を憎まずに生きるのは難しいと思う今日この頃。

くたびれた感じ

お気に入りの洋服。

手洗い可マークが付いているけど、毎回クリーニングに出して、丁寧に大事に扱ってきたとっておきの一枚。でも、どんなに大切に扱っても経年変化は避けられず、色がうっすらくすんだり、黄ばんだり、型崩れしたり、生地のハリがなくなってきたり。新品の美しさは年月とともに失われ、ちょっとくたびれた感じになることが多いです。

 

私自身もそんな感じになりつつあります。

まず、顔。

どこから見てもお気に入りとは到底思えない自分の顔。それでも、これしか持っていないので、それなりに手間暇かけて取り扱ってきましたが、50歳も近くなると顔のあちこちに経年変化がみられるようになりました。お手入れしてるのに全体的にうっすらくすんでくたびれた感じだよね、という印象。

あーあ。

 

書くのは顔だけにしておきます。

書きながら自分に悲しい苛立ちを感じたので。

多くは望みません。涼しげで透き通ったおばさんになれたら本望です。透明人間と言う意味ではありません。

歩く

先日青山で用事を済ませ、地下鉄の駅に向かって歩いていたところ、『日本橋まで○○km』という標識が目に入りました。へー、このまま歩き続けたら日本橋に到着するんだ。歩いてみようかな。と思いたち、歩きはじめました。日本橋ではなく東京駅まで。その方が中央線に乗るのに便利だからです。

 

天気が悪かったら歩こうなんて思わなかったと思います。頭の中がモヤっとした状態でなければさっさと電車で帰ったと思います。じっとしていられない、どこにも置き場所のない気持ちをどうにかしたい、ヘトヘトに疲れるまで歩いて頭を空っぽにしたい、そんな心の状態でした。

要は暇だったんです。

 

約7km、1.5時間の距離でした。

遠足気分であちこち見ながら、音楽を聴きつつ、もんもんと考えごとをしながら歩いていたからか、意外にすんなりと到着しました。期待していたほどへとへとに疲れることもなく、もうちょっと歩きたいなと思ったくらいです。歩く前と後で何か状況が変わったわけではありません。1.5時間歩いても抱えている問題は相変わらずずっしりとそこにあります。でも、家にこもって一日中それについて考えるよりも、外に出て風を感じたり道ばたの花を眺めたりと、一瞬でも意識が外に向かう回数が増えれば増えるほど、そしてその時間が長ければ長いほど、心の消耗から自分を守れるような気がしました。

 

それまでは、悩みについて考えないようにしようとか、気を紛らわせよう、他のことを考えよう、本を読もうなど、じっとしたまま頭の中ですべて解決しようとしましたが、いつのまにか意識が100%そこに戻ってしまうのでうまくいきません。そこから無理やり引き剥がし、本に集中しようなどと思っても、流れるプールの流れに逆らって泳ぐようなもので、大変疲れます。

 

でも歩いていると、意識は、体の動きや目や耳などの五感が感知するものと、抱えている問題に向かうものとに自然と分散されるので、頭の中では考え続けていたとしても、悩みが占領する割合はその分減ります。減った分だけ消耗しないように思います。

頭の中で何かがぐるぐるしはじめたらとりあえず歩く。何も期待せず、その気持ちを抱えたまま歩くようにします。歩くのは正直なところ嫌いだったのですが、変われば変わるもんですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

てくてく てくてく

コンビニで用事を済ませたあと、家とは逆方向へ向かって歩き始めた。

家には帰りたくなかった。

むしゃくしゃして心がどうにも落ち着かないから。

 

てくてくてくてく歩いて

すーはーすーはー深呼吸して

たったったったっと、テンポよく歩いた。

 

公園が近づいてくると 甲虫のような 少し湿った土の匂いがしてきた。空を見上げると雲の隙間からお月さまがみえる。

ひんやりした夜風が心にしみる

 

吉祥寺は平日でもまっすぐ歩けないほど人が集まる町だが、夜は早い。井の頭公園は花見客がほぼ撤収したあとのようで、しずかに桜の下で酒を飲んで語り合っているお行儀の良い社会人グループがちらほら。そこここのベンチにすわるカップル。遠くから微かに歓声が聞こえるまだ勢いの残っている学生らしきグループ。

雑多で自由で落ち着く。

都会の夜の公園はいい。

虫だと思ってびくっとしたら、桜の花びらがスマホのこの画面にはらりと落ちてきた。

 

じつは恋をしていた。

それが終わった夜でもあった。

静かで優しくてあたたかで、春の陽射しのような時間だった。

夢のようだった。

でもいい加減 終わりにしよう。

来週早々から新天地で働くことにしよう。

がんばれ、自分。

人生悪いことばかりじゃない。

そう信じたい。

夜風に少しだけ救われた。

 

 

 

 

 

 

 

やってやった

先日、希望というか憧れの会社から最終面接に呼ばれ、面接を終えてきました。やってやる、不安なんてないと前回のブログで書いた通り、やるだけやってきました。あれ以上はもう無理と思えるほど力を出しつくしました。やってやった感でいっぱいです。

 

とはいえ、頑張ったからと言って結果が出るような甘い世の中ではありません。力を出し尽くしたところで、どうにも太刀打ちできないことも沢山あります。

結果が出るのは明日。

果たしてどうなるか。

待つのは長いですね。

 

やってやる

人生不思議なもんです。

先日、最終面接で落とされて奈落の底で数日間過ごす羽目になった会社から、他の職種で一次面接に呼ばれ無事通過、なんと来週最終面接に行くことになりました。

私にとっては超難関の会社。

昨日も下調べをしたり想定問答集を自分で作ったり、気合いを入れて準備をしました。今日もこれから最後の追い込みをかけて頑張ります。

 

私の場合、準備や練習が不完全だと、私できるかなーできないかなー、大丈夫かなーダメかなー、と心が両極端にブレまくります。中途半端にやると、中途半端さがさらに不安を膨らませ、増幅してしまいます。でも、吐きそうなほど練習すると、もういいよこれで。これ以上なーんもできないと、覚悟を持って本番に臨むことができます。

 

7合目まで登ったけれど、ここから先は今までの道が平坦だったと思えるほどの急勾配。

見上げると壁のような山の斜面。

でも今回は弱音は吐きません。絶対のぼりきる。やってやる。負けないという気持ちで臨みます。

不安なんてありません。

 

出雲の先生のお茶

島根県の観光キャラクター、『しまねっこ』をご存知でしょうか。数年前、日本橋にある島根館の前で観光PRをしていた時にはじめて遭遇したのですが、

島根ねぇ。遠いなぁ。

漠然とそんな風に思ったことを今でも覚えています。ご縁があるのかなぁと。

 

そして2016年、そのご縁は確かにあったのでした。

出雲の先生が処方する漢方薬がかなり効くらしいとの記事を雑誌で読んで、ネットをあちこちあさり、すぐ行ってみようと思いたちました(5ヶ月待ちでした)その辺りについては前にブログで書いたので割愛します。

 

途中少し処方を変えてもらったり、お休みしていたこともありましたが、最近また飲みはじめました。飲みはじめた当時よりも、今の方が効果を実感しています。代謝が良くなったのかトイレに行く回数が相当増えました。むくみを取る利尿作用のある漢方が含まれているのかもしれませんが、嫌な感じではありません。むくみがとれてきているように感じます。

 

今よりも25kg以上重かった当時。

こころもずっしり重いまま、はじめての島根空港に到着。閑散としてなんだか心細かった。随分遠くまできちゃったけど、わたし何やってんだろう。。。先生に、あんたみたいな太っちょが楽して痩せるわけないでしょ、とじろりと睨まれたらどうしよう。。。来なければよかったかな。。。と不安でぱんぱんの心を抱えたまま病院へ。でも、そんな不安は病院へついてすぐに吹っ飛びました。アットホームな雰囲気、丁寧なスタッフの方、優しく親切な看護師さん、そして先生は明るくおおらかで優しい太陽のようなお人柄。来て良かったと心から思いました。『あなたはとっても真面目そうに見えるから大丈夫。安心してください』そう行ってくださり涙が出そうなほど嬉しかったのでした。今度はゆっくり観光もしながらもう一度先生の顔を見に行きたいな。

 

旅は続くのか?

ようやくオファーが出るところまでたどり着いた。

今回は長かった。

 

どの扉ももう開かないじゃないかという不安。

扉が開いても、前回のようにぴしゃっと目の前で閉ざされてしまうんじゃないかという怯え。

そもそも扉があるように感じたのは私の思い過ごしで、扉なんかありゃしない。引き返すしかないんだという諦め。

 

日々仕事をしながらこんな重すぎる気持ちを抱えているとほんとに心が荒みます。毎晩朝3時にぴたっと目が覚めるようになり、連日睡眠不足。目の下には真っ黒いクマがべったり貼りつき、毛穴は開き、髪の毛が薄くなりました。

人生ってほんとにいろいろありますね。

次から次へとまったく。

 

そんなこんなの中、これまで最多の6次面接をどうにか突破したようで、We’d like to have you on board と待ち焦がれていた言葉を電話越しに聞き、正式にオファーが出ることになった。

ほんとうに長かった。

Well done、自分。

 

でも、これはハッピーエンド?

オファーが出た今この瞬間はハッピーだけど、このまま開いた扉の向こうに飛び込んでハッピーになれるのか。留まったほうがいいのか。

こころのもじゃもじゃがまた始まる。

旅はまだ続くのか。

どうすんの、自分。