子どもは産んでいませんが。

結婚後20年、子なし、今後も子なし決定。子どもを産まなかった自分を憎まずに生きるのは難しいと思う今日この頃。

くるしいよー

今日は苦しさから逃れられない1日でした。

仕事帰りに、くるしいよーくるしいよーと、人に聞こえない程度に、何度も何度もつぶやいていました。顔から表情がなくなるというのは多分こんなことなんだろうなと思います。顔が動きませんでした。

 

みんな花じゃなくていいよね
みんな蝶じゃなくていいよね

いつもにこにこなんて無理なの
いつも楽しくなんてできないの

どんよりしてても
だんまりしてても
ひっそりしてても
いいよね。
だめなのかな。

 

会社勤めをしていますが、自分の社会性のなさにほとほと呆れました。

こんな時はもう自分を責める言葉しか頭に浮かびません。

 

世の中広いので、あと10人くらいは私と同じように、まともに息ができないほど苦しい1日を過ごされた方もいらっしゃると思います。

自分だけじゃない、そう思うことで(勝手な言い草ですが)耐える力がほんのちょっぴり湧いてくる気がする、、、ようなしないような。。。

 

 

 

 

 

 

小さな正義

すこし前のことです。

ハーバードの白熱教室『これからの正義の話をしよう』が話題になりました。アマゾンで検索すると2011年に本が出版されているので、その頃注目をあびたのだと思います。

 

正義というと、1人を助けるために5人を犠牲にするのと、5人を助けるために1人を犠牲にするのではどちらに正義があるか?みたいな、究極の問いを考えるというイメージがあります。

 

もしくはウルトラマンバットマンのような正義の味方とか。

 

満員電車に揺られて会社に行って仕事が終わったら帰って寝るを繰り返す会社員生活の中では、なかなか正義を認識するなんてないよなぁ、、、バットマンもいないし、、、と思っていましたが、ありました。

 

私の中の正義というか、正しい行いは、ホームで並んで電車を待っている人を突き飛ばして通り抜けないこと。もし突き飛ばしてしまったらせめてごめんなさいと謝ること。

 

急いでいる気持ちはわかります。

ホームに溢れる人の波を見てイラっとする気持ちもまぁ理解できます。

もしかしたら、その日の朝、何かとんでもないことが推定57歳の男性にふりかかり、推定57年の人生ではじめて人を突き飛ばして駆け抜けたのかもしれません。

 

でも、怒ったように、イライラを撒き散らして通り抜けなくてもいいですよね。

朝はみんないろいろあるんです。

 

自分がやられて嫌なことはやらない、毎日の中でできる小さな正義を考えた朝でした。

 

 

 

 

言葉も最強に

おまえもカスだな。

朝からねっとりした空気を漂わせているカップルが発した言葉でした。頭をガツンと殴られたような衝撃でした。

 

そのお二人、

立っている距離が近い。

いちいち視線が絡み合う。

幸せ度が高いからか声も高め。

昨夜の二人の濃密さをそのまま朝の通勤電車に持ち込んだような雰囲気を漂わせていました。

 

私も夫とあんな時があったかなぁ、、、とぼんやり寝ぼけた頭で考えていた時、そのカップルの女性が男性に笑いながら軽〜く言ったんです。「(ふっと笑いながら)おまえもカスだな(にやにや)」

 

女性が活躍する社会とかなんとか、ここ最近ずーっと耳にしてきましたが、男性を「おまえ」と呼び、しかもカスとは。

 

もしかしてあれは、いわゆるカスじゃなくて、「もぅ(みそっ)カスなんだからぁ♪」みたいな、二人にしかわからない隠語?だったのか。みそっかすは隠語ではないと思いますが。。。

 

あるいは、洋書を読んでいるとよく男性が女性に愛情を込めて「ねぇ、パンプキンちゃん」みたいな愛称で呼びかけるような場面がありますが、あれと同じで愛情表現の一種だったのかなあ。

 

でもどちらも違うな。

あれは、おまえはカスなんだよ、はっきりと付き合ってる相手にメッセージを伝えていましたね。

いやーすごいです。

私にはできそうもありません。

頼もしい限りですね。

 

 

 

 

復職後のような気まずさと不安で眠られず

ここ最近体調を崩し、出社したり休んだりの繰り返しでした。

建築中のマンションの工事現場を通りかかった時、頭上にコンクリートの破片が落ちてきて重症、というくらい突然はじまった絶不調でした。

 

周りはいい迷惑だったと思います。

休むのか、来るのか、もっと言えば辞めるのか、続けるのかはっきりしろ、というイライラがあっただろうと想像します。

何を言っても言い訳になってしまうので、来週出社したらひたすら謝るしかないです。

 

こんな事態に備えて日頃から薬を飲んで体調管理をしていますが、薬の効果は限定的だと今回は思い知りました。もちろんメリットはありますが、あと一押し、もうひとふんばりできるかどうか、そこについては、薬の力を借りながら自分で自分を引き上げるしかないと思っています。

わかってるんだけどなぁぁぁ。。。

想像力に追い立てられゼーゼーしながら読み終えた

今朝は久々に目覚めの良い朝でした。

あー寝たーっ!という、すっきりした気持ちで起きたのはほんとに久しぶりのこと。もしかして最近の不調は睡眠不足だったのか。

 

お昼ご飯を食べてから、宮部みゆき著「荒神」を読み始めました。

 

元禄太平の世の半ば、東北の小藩の山村が、一夜にして壊滅状態となる。
隣り合う二藩の反目、お家騒動、奇異な風土病など様々な事情の交錯するこの土地に、
その"化け物"は現れた。
(省略)

山のふもとに生きる北の人びとは、
突如訪れた"災い"に何を思い、いかに立ち向かうのか。
そして化け物の正体とは一体何なのか――!?
その豊潤な物語世界は現代日本を生きる私達に大きな勇気と希望をもたらす。
著者渾身の冒険群像活劇。(Amazon より抜粋)

 

 圧倒的な筆力のなせる技だと思いますが、読んでるいるのか、映像を観ているのかわからなくなるほど、想像力を掻き立てられる内容でした。しかも3D映画のように立体的な像となって頭の中で動き始めるので、その想像力に読むスピードが追いつかず、せかされるように一気に読み終えました。

1本映画を観たような感じ。

あー面白かった。

あーすっきりした。

 

得体の知れない化け物のところは、アメリカのドラマ「Lost」をちょっと彷彿させるような感じでした(物語の序盤だけですが)。

あいにくのお天気の1日でしたが、朝からすっきりがつづくご褒美のような日でした。

 

やっちゃったを上書きする。懲りずに何度も。

あーぁまたやっちゃった。

そう感じることが最近何度もあります。

会議で、同僚とのランチで、エレベーターの中で。

緊張してコチコチになり挙動不審になってしまう。

 

今日も、オフィスを出てエレベーターホールに向かったところ、マネージャーにばったり遭遇。

ゔっ。

思わず足が止まりそうになりました。

 

エレベーターがフロアに到着するまでの間、乗ってから1階にたどり着くまでの間、たどり着いてから建物の外に出るまでの間、話しが弾まない気まずい時間を思うと気が遠くなりそうに。

何を話せばいいんだろう。

同じエレベーターに乗らなきゃだめかな。

 

結局10分くらいだったと思いますが、同じエレベーターに乗り、共通の話題を少し話して、なんとかやり過ごしました。

 

もし明日も同じ状況だったら、同じようにぎこちなく、やり過ごすのだと思います。気まずい気持ちもたぶんそう変わらないはず。でも、今日のこの気まずさは、明日の気まずさで上書きできる。あー痛い痛い、、、と傷口を眺めていても、なんも変わりません。逃げずに何度も何度も懲りずに繰り返せば、そのうちひりひりも気にならなくなるんじゃないか。

さっ、上書き上書き。

そんな風に気持ちを切り替えて、懲りずにやってみようと思います。

 

 

 

 

 

 

 

15秒感覚

アップルの故スティーブ・ジョブスにまつわる伝説、「エレベーターに気をつけろ」ってご存知ですか?

 

「今日は給料に見合うだけの貢献をしたか?」とエレベーターでジョブスと乗り合わせた社員が聞かれて、即答できなければ、エレベーターが目的の場所に着いた時はもう職を失っていた、というものだとか。

 

この、エレベーターで乗り合わせた時、って困ります。女子トイレでばったり会った時も同じ。今後ほとんど会う可能性がない顔見知り程度の人ならいいんです(1日会議に来ているお客さんとか)。そのほんのひとときをやり過ごせばいいので、気まずくてもまぁ今日限りだしねと、諦めの境地になりやすい。

 

でも、相手が毎日顔を合わす同僚だとほんとうに困ります。先日も、トイレに行く時にチラッと同僚を見かけたので、お疲れ様でーす♪、と明るめに声をかけて会釈をしてトイレに行って、その5分後にトイレから出てきたら、その同僚がトイレの鏡を見ながらお化粧直しをしていました。この場合は鏡越しに目があうんですよね。ドキッとします。

こうして書いていても冷や汗が出ますね(汗)。

 

どうしたかというと、またしても、お疲れ様でーす、さっきと比べてややトーンを落として挨拶しつつささっと手を洗い、ブゥ〜とハンドドライヤーに1秒手を突っ込んでダッシュで(気持ち的に)トイレを後にしました。

そして、トイレの外で足を止めふぅーっと大きなため息をつきました。

いつもこんな感じです。

こんなことやってるから無駄に消耗するんですね。

どっきりポイントはトイレのほか、社食や帰りのエレベーターとか、もう一日中あちこちに潜んでいます。

 

冒頭のジョブスのエピソードは、齋藤孝著『対面力をつけろ!』に書かれていました。著者は、日々の社会生活の中で遭遇するどっきりに素早く対応するために、日頃から反応をよくすること、さらに、時間の密度を意識すること、「15秒間隔」を磨くこと、を勧めています。15秒の根拠はテレビコマーシャルが15秒か30秒で作られているから。伝えたいことが十分込められる長さだと。この場合、あくまでも、間合い上手になるため、どっきりポイントでの対面力を磨くため。企業のプレゼンなどは対象外と思われますが、案外企業のプレゼンも30秒で終えて、あとはディスカッションのほうが密度が濃いかもと思ったりして。

 

それはさておき、常に「これを15秒で話すとしたら」と考えて、テンポアップした思考回路を磨く。読んだ本の面白さ、気になっていること、その日の出来事などなど、きっかり15秒で話す訓練をする。

 

「15秒でひとポイントを練習したら、次のステップとして、3つのポイントを用意してそれぞれ15秒で話し、最後の15秒で締める練習をする。すると、非常に意味含有率の高い1分スピーチができるようになる。

さらに、

15秒で意味内容のあることが言え、相手もそのテンポで応じることができると、高速回転で密度の濃いやりとりができる。脳がスパークするのを味わう楽しい会話ができ、その人と「通い合った」感が残る。

その自信が、自分をよりオープンにする。

夢のようじゃないですか!

脳がスパークする、自分をよりオープンにする、これは大風呂敷を広げているわけではないと思います。それに近い感覚を私も先日経験したので、そうそう、それそれ!と読んでいて嬉しくなりました。

 

今日は金曜日。

ぱーっと飲むのもいいですが、この1週間に起きたできごとを15秒で、何もなかったら何もなくて自分はホッとしているのかイラっとしているのかそのあたりを15秒で。つらつらまとめながら、のんびり電車に揺られて帰るのもたまにはいいんじゃないかと思います。一駅手前で降りて歩きながらであればダイエット的になおよし。

1週間お疲れさまでしたー♪