子どもは産んでいませんが。

結婚後20年、子なし、今後も子なし決定。子どもを産まなかった自分を憎まずに生きるのは難しいと思う今日この頃。

元気で働いているうちが一番良かった

2時間以上前に薬を飲んだのに眠れず、布団の中で悶々とするのも飽きてきたので、布団の中でよいしょっと腹ばいになってこれを書いている。

 

先日、吉祥寺のアトレで待ち合わせをしていたのだが、約束の時間よりもだいぶ前に着いてしまい、時間を潰そうにもあらかた見るものも見終わり、カフェに入る気分にもなれず、ちょっぴり途方にくれたまま、入り口付近の椅子に座ってぼんやり待つことにした。

 

ツムツムをやりたかったけど、むっつりしたおばさんが画面を凝視しながら指をしゃらしゃら動かしている姿はかなり恥ずかしいだろうと思いあきらめ、ニュースサイトを眺めたり、Kindkeで本を読んだりしていると、「あらぁ、元気?」と頭の向こうから声が聞こえてきた。私に声をかけたわけじゃないだろうと確信はあったが、万が一のこともあるので顔を上げたところ、私の隣に座っていたおばあさんにその女性は声をかけたのだった。

 

流れてくる会話から察するに、ふたりは元職場の同僚らしい。ひとしきり共通の知人らしき名前が出ては盛り上がり、互いの体調について現状を報告しあい、また会いましょうよと幾度も約束をして、声をかけた女性が立ち去ろうとしていた。そしてこう言った。

「元気で働いている時が一番幸せだったわねー」

 

だれの頭の中にも、良くも悪くも刺さった言葉をリピートしようと待ちかまえる自動リピート機能があると思うけれど、その日のその言葉は、リピート機能により繰り返し頭の中で鳴り響いた。

 

元気で働いている時が一番幸せだったわねー

元気で働いている時が一番幸せだったわねー

元気で働いている時が一番幸せだったわねー

 

しばらく頭から消えそうにない。