子どもは産んでいませんが。

結婚後20年、子なし、今後も子なし決定。子どもを産まなかった自分を憎まずに生きるのは難しいと思う今日この頃。

枯れたカステラ色のドレス

映画を観ていて、はじめて自分にツッコミを入れてしまいました。

ウィル・スミス主演の『7つの贈り物』をネイルサロンで観ていたときのことです。

さくっとネタバレが含まれますのでご注意ください。

 

7つの贈り物 (字幕版)
 

 

重い心臓病を患うエミリーという女性が、「もしドナーが現れて健康な心臓を授かったら何がしたいかなぁ〜」と、主人公のウィル・スミスに無邪気に語りはじめるシーンがあるのですが、何を彼女がしたいかというと...

-  宇宙に行く

- 思いっきり走る

- プールで泳ぐ

- 肝試しをする

- 恋をする

... という感じだったんです。もっとありましたが忘れてしまいました。

衝撃的すぎて。

その内容ではなく、どれも私なら今すぐにできることばかりだったから。

ここで自分に突っ込んだわけです。

「あんた、全部できるよ」と。

「宇宙に行く以外だけどね」と。

 

誰しもいろいろな制約の中で生きているわけですが、少なくともエミリーがしたいことに関しては、する選択も、しない選択も私はできるんだということに衝撃を受けたわけです。なんて贅沢な人生だと。こんな人生だけど。

したくてもできない人がいて、できるのにしない人がいて、人生は気まぐれで不条理です。ちなみに、「プールで泳ぐ」以降はうろ覚えで今この場で創作しました(すみません)。ガツンときた衝撃で吹っ飛んでしまいました。

 

映画の中で、ドレスアップしたエミリーがウィル・スミスに手料理を振る舞うシーンがあるのですが、そのドレスが肌と髪の色によく似合ってとても素敵でした。卵黄たっぷり濃厚バニラアイス色というか、枯れたカステラ色というか、はっきり言えば黄土色。素敵なドレスにあんまりな名前もなんなので、調べてみたところ、ヤマモモ色が近そうです。