子どもは産んでいませんが。

結婚後20年、子なし、今後も子なし決定。子どもを産まなかった自分を憎まずに生きるのは難しいと思う今日この頃。

とっておきの一冊

今日の晩御飯は、週末に作りおきしていた「豚のひき肉炒め」を使って、「季節野菜のドライカレー」を作りました。参考にしたのは、「暮しの手帖社 | 暮しの手帖別冊 毎日がつながる献立」。

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ドライカレーといえば、みじん切りの野菜が入ったスパイシーなひき肉、という、どちらかといえばひき肉が主役のイメージでしたが、有元葉子さんのこのレシピは、なす、きゅうり、紫玉ねぎ、ミニトマトのひき肉あえといった感じで、野菜が主役。なすのとろりとした食感、玉ねぎときゅうりのシャキシャキ感、トマトのみずみずしさと、野菜の食感がとてもおいしい。シャキシャキ玉ねぎの秘密は、細く1㎝幅に切った玉ねぎを塩もみしてしばらく放置した後、さっと炒め合わせるから。塩もみするので、食感がなくなるまで念入りに炒めなくても辛味がありません。野菜の美味しさは食感だと私は思いますが、まさに食感の妙に虜になりました。夏にぴったりの元気になる一皿でした。

 

ガス台の近くに置いてページを少し燃やしてしまったり、水に濡れた台所で開きっぱなしのため水濡れでふにゃふにゃにしたりと手荒に扱ってはいますが、この本は私にとって宝物です。もうこの本なしでは生きていけません。本棚1本に収まりきれないほどの料理本を所有していますが、いつも手にするのはこの本です。本のタイトル通り、日々の献立をつなげるヒントがたくさん盛り込まれています。

 

余談ですが、この本の表紙を見たとき、「あ、もしかして?」と思い、スタイリングした方のお名前を探したところ、やはり高橋みどりさんでした。高橋さんは料理を演出するフードスタイリストとして活躍なさっている方で、多くの料理本のスタイリングを担当されています。高橋さんが選ぶうつわは、主張しすぎず料理を美しく引き立てるので、どの料理も「うふふふふ」と嬉しそうに見えます。一つ一つのうつわはシンプルな印象ですが、組み合わせて使うことでバランス良くお互いを引き立て、とても印象的なたたずまいになります。素材や、色、形の組み合わせ方が絶妙なのです。うつわ好きの観点からも魅力的な一冊です。