かなしいこと
痩せてから、自分を飾って少し楽しめるようになりました。アクセサリーを身につけたり、ネイルサロンに再び通いはじめたり、ワンピースを買ってみたり。楽しいです。誤解を招く表現かもしれませんが、女の人が何気なくしていることをようやく楽しめるようになりました。
でも、きれいにしてもらったピカピカの爪を見るたびに思うのです。アイカラーやマスカラでおしゃれした顔を見るたびに切なくなるのです。
もっと若い時に痩せればよかった。
どんなに爪がきれいになっても、手のシワが気になります。
3万円のファンデーションでも、毛穴落ちやたるみは隠せません。
若かったら、化粧なんかしなくても美しいです。
逆に、化粧をしても美しいです。
年をとると、美という点において限界があるとわたしは感じてしまいます。もともと、こうあるべきという観念に私はとらわれがちなので、なおさらそう思ってしまうのかもしれません。
何をしてもおばさんはおばさんだよ。
着飾ってうふふとよろこぶ鏡の中のおばさんを冷めた目で見る自分がいます。
まあそれでも、おばさんでも、いいです。
仕方ないですよ。
それはそれ。
おしゃれを楽しんで何が悪い。
所詮、人生は自己満足ですから。