子どもは産んでいませんが。

結婚後20年、子なし、今後も子なし決定。子どもを産まなかった自分を憎まずに生きるのは難しいと思う今日この頃。

糖尿病教育入院とは

教育入院が決まると、『教育入院のご案内』という冊子が渡されます。冊子にはこう書いてあります。

“…教育入院は糖尿病の治療に必要な知識とその実際を体験するために、2週間の教育プログラムが組まれています。皆様一人ひとり、ご自身の普段の生活に役立つ「自己健康管理」の方法を学習します。自己健康管理の実際を体験学習し、何をすべきかを考え、「やる気」を起こし、行動を変えていくために、皆様にとって貴重な2週間です。糖尿病教育チームとして、医師を中心に、糖尿病療養指導士が皆様の糖尿病コントロールを支援いたします…(『教育入院 のご案内』より抜粋」)”

改めて読み直しましたがまさにこの通りだったのでちょっとびっくり&感動してしまいました…。

糖尿病や糖尿病合併症、栄養について、運動療法などなど毎日盛りだくさん日程が組まれており、次は何の講義だろう…明日は何を勉強するのかな…と日々新鮮で楽しい2週間でした。

…とはいえ、もちろん制約はあります。まず、朝も夜も早い。朝は6時起床、夜は21時消灯。普段寝るのは午前1時過ぎなのでこの時間に寝るのは無理。ベッドライトは22時ごろまでつけていても大丈夫なので、私は消灯後は小さな明かりの中で本を読んでいました(入院中に本を読もうと思いたくさん持参していました)食堂は消灯後も明かりがついているのでそこで過ごす方もいました。

次にお風呂。お風呂は各病棟に1つだけなので、予約制。入浴時間は30分と決まっています。私は銭湯や温泉があまり好きではなく、せめて男風呂と女風呂が分かれていたら嬉しいなぁ…と思いました。入れるだけましと割り切ってシャワーでささっとすませていました。

そして最大の制約はもちろん食事。仕方ありませんねこれは。好きなものは食べられません。正確に言うと、入院前に食べていたような、油こってり砂糖たっぷりの食事はできません。入院時に摂取カロリーが決定するので、そのカロリーに基づいた食事が出されます。少し前においしいものは油と糖でできているっていうCMがありましたが、入院中に制限されるのはまさにこの油と糖です。

でも私は観念して入院したので、病院食に不満はありませんでした。お腹が空いたと感じたのは1度だけ。長い散歩から帰った時でした。

“ノンカロリーの飲み物やゼリーは食べてもいいですよ”と看護師さんに言われていたので院内のセブンイレブンで買ってくることもできましたが、空腹を我慢するのも教育入院のプログラム、と諦めて夕食までがまんしました。

このようにちょっと不便なことはありますが、仕事から解放されて三食食事付きの2週間。こんな贅沢いいんだろうかと思うほどご褒美のような毎日でした。

余談ですが、退院後久しぶりに会った友人から「肌がすごくきれいなったよ。肌が輝いてる!入院したから?」と聞かれました。教育入院のうれしいおまけかも。

写真は今日の夜ごはん。退院後はカロリー計算された宅配食を利用しています。

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